Preciosa
プレシオサ

ガラスに描画するガラス職人を収めた歴史写真 写真提供:プレシオサ

歴史

プレシオサ・ライティング(Preciosa Lighting)は、カット・クリスタル・コンポーネントの世界有数のメーカーであるプレシオサ・グループ の一員です。同社のルーツは1724年にさかのぼります。プレシオサは、数多くのハンドメイド作品、最高水準の職人技と独自の技術知識により、未だに変わらぬスピリットを持ち続けています。

ガラス職人の手作業のイラスト 写真提供:プレシオサ

チェコ・クリスタルの遺産

世界で最も代表的なインテリアを飾る最も美しいクリスタルシャンデリアは、ボヘミア北部の小さな山岳地帯、クリスタルバレーに由来します。プレシオサ・ライティングの主要生産工場があるカメニツキー・シェノフ市におけるガラスの伝統は、何世紀にも渡って変わらず維持されています。この谷の最古のクリスタル採掘場は、1250年にまでさかのぼります。17世紀以来チェコ・クリスタルは溶解・成形されており、それによって、チェコの土地が18紀半ばに世界で最も重要なガラス輸出国になるという名誉が与えられました。ヨゼフ・パルメ(Josef Palme) は1724年に、クリスタルシャンデリアの製造許可を得ましたが、それはほどなく非常に人気の高い商品になり、多くの名家の邸宅を飾るようになりました。その魅力は、何よりも時代を超越した独創性にあります。

クリスタルシャンデリア 写真提供:プレシオサ

チェコ・シャンデリア

プレシオサは、クリスタルシャンデリアの伝統を守り、現在と未来の可能性を明らかにすることができます。伝統的な作品を新たに解釈することにより、モダンな色を加えて現代のデザイナーと協力して、時代に左右されないアート作品へと変化させます。

装飾用作 写真提供:プレシオサ

チェコのガラス製造の新たな1章

プレシオサは世界中の商業スペース、公的または私的な宮殿、そして邸宅を飾ります。その幅広い製品には、宝飾品、ギフトアイテム、ファッション業界向けクリスタル・コンポーネント、そして伝説ビーズも含まれています。2017年には、プラハのまさに中心で、チェコ・クリスタル生産の豊かな歴史に新たな1ページが刻まれることになりました。この新しいプレシオサのショールームは、300年以上の伝統と象徴的な照明デザインに敬意を表しつつ、独自性と技能を新しい世代に提示しています。

木型 写真提供:プレシオサ

最も重要な製品

プレシオサの象徴的な製品には、マリア・テレジア、プリンス・オイゲン・フォン・ザボイエン、王ルイ15世など、元の所有者の名前が使用されています。

マリア・テレジア‐歴史デザイン‐インテリア 写真提供:プレシオサ

マリア・テレジア

マリア・テレジア・シャンデリアは、装飾、豊かな曲線、そして輝くクリスタル・トリミングの典型です。そのシャンデリアは1743年にマリア・テレジアの戴冠式を照らしましたが、彼女は人生で恋に落ちたのは2度だけだと言われています。その相手は、最初は夫のフランツ1世、そして2度目はこの素晴らしい照明でした。元の作品の華やかさが、新しい解釈において若々しいタッチを加えられてよみがえり、シャンデリアには、インテリア向けの新鮮な豪華さをまとった雰囲気が与えられました。

オイゲン

ガラスのアームが付いた古典的なオイゲン・シャンデリアは、18世紀にヨゼフ・パルメの工房で初めて製作されたもので、ボヘミアで初めて製作された全面ガラスのシャンデリアの1つでした。デザイナーフランク・チェプクマ(Frank Tjepkema)によって現代的な色と形が使用されたことで、オイゲンは、元の作品の魅力と優雅さとシンプルなラインを保ちながら、珍しい形や光の反射、対称性を演出すると解釈される「エコー」に変貌を遂げました。

ガラスの成形 写真提供:プレシオサ

雑学的知識

プレシオサは、伝統的なガラス工芸品に新しく革新的なアイデアをもたらします。その製品は、140ヶ国以上の人々による賞賛を得ることができます。同社は世界14拠点にオフィスを構えています。

2017年にプレシオサは、1724以来の洗練されたシャンデリアにおける本格デザインと創造によって、そして、プラハの新しいフラッグシップストアによって、2つの名誉なレッド・ドット賞を受賞しました。

伝説のシューズデザイナーマノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)は2017年に、独自のプレシオサクリスタル装飾ブーツをデザインしました。世界規模の新しいフラッグシップストアは、トップモデルのテレザ・マクソヴァー(Tereza Maxová)によって発表されました。

 

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