KIWI.COM
フライト検索エンジン
活動
Kiwi.comは、オンラインフライト検索の会社です。Kiwi.comは、独自の機能とサービスを提供することによって、類似の事業とは一線を画しています。
創業チームは、非提携航空会社のフライトを組み合わせることができるアルゴリズムを作成しているため、チケットが標準提供価格よりもはるかに安くなる可能性があります。顧客は、ルートによっては標準価格の最大80%を節約することができます。また、顧客が事前の遅延やキャンセルのためフライトの接続に失敗した場合に、同社は代替フライトの検索や料金の払い戻しに応じます。
Kiwi.com社は、チェコ共和国だけでなくヨーロッパでも最も急速に成長しているテクノロジー企業の1つです。Kiwi.comは多くの賞を受賞し、「デロイト2017年 ヨーロッパ・中東・アフリカ（EMEA）地域 テクノロジーFast 500」で7位にランクされました。
過去と現在
同社の創業者であるオリベル・ドロウヒー（Oliver Dlouhý）は、Kiwi.comを始める前に、いくつかのビジネスベンチャーを通じてビジネスキャリアを開始しました。彼は2007年にイィンジフーフ・フラデツのグラマースクールを卒業し、次いでブルノのNewton Collegeで学びました。
フライト検索エンジンを開設するというアイデアを彼が得たのは、外国での休日から帰った後でした。彼はガールフレンドと一緒にポルトガル行きのチケットを探していましたが、典型的な小売業者では400ドルかかりました。これは、このカップルにとっては単純に高すぎました。彼らは低コストの航空会社を利用したいと思っていましたが、その直行便を見つけることはできませんでした。結局、彼らはプラハからミラノで乗り継いでポルトに行くこととし、帰りはファロからアイントホーフェンを経由してプラハに戻ることにしました。こうして、彼らは元の価格の4分の1に相当する100ドルのみを支払いました。「そのとき、検索プロセス全体を自動化できれば、それが非常に興味深いビジネスモデルになる可能性があると、私は閃いたのです」とオリベル・ドロウヒーは言います。
2011年に、ドロウヒーはスカイピカー（Skypicker）を創業しました。後にその名称はKiwi.comに変更され、5人がその会社に加わりました。2017年12月までに、同社は世界中で1700人を雇用しました。
2015年の売上高は約11億ドルで、2017年には約9億2500万ドルに増加しました。ブルノの本社とは別に、Kiwi.comは、バルセロナ（スペイン）、マニラ（フィリピン）、大連（中国）など世界10拠点に支社を有しています。
ドロウヒーによると、「当社の活動は3層で構成されています。第1の層は、集約またはデータ取得です。航空データは頻繁に変化します。現在当社のデータベースに数千万存在するすべてのフライトを、わずか数分で（現時点の価格、時間などに）更新する必要があります。航空会社は何とかしてデータを渡さなければならないので、計算能力とパートナーシップが非常に求められます。第2の計算層では、データが組み合わせられます。当社では毎分1×1023の組み合わせで作業を行っていることが判明しました。当然のことながら、結果的に使用可能な数字はずっと少なくなりますが、適切な組み合わせを見つけるためには、膨大な量のデータを処理する必要があります。それは約300〜400台のサーバで行われており、当社では、西側すなわちAmazon、IBMなどのスーパーコンピュータの計算能力を採用しています。
第3の層は販売の層、すなわち顧客獲得です。現在、当社の顧客の80%から90%が、スカイスキャナー（Skyscanner）やカヤク（Kayak）などの旅行運賃アグリゲーターである当社のパートナーを経由して来ています。例えば、これらのサイトで検索すると、スカイスキャナーは、当社を含む50社の航空券販売業者にオファーを出すよう依頼します。当社はオファーを送信し、当社のオファーが最適であれば顧客はそれをクリックして当社ウェブページに転送され、そこで特定の航空券の購入を完了させます。具体的には、これらのサーバーとのパートナーシップのおかげで、当社は引き続き発展・成長しています。当社が最も安いフライトと頻繁に関心を向けられるパートナーを持つ状況において、当社はかなり成長することができます。
各航空会社のウェブサイトでフライトをご自身で予約する場合は、すべての情報を続けて複数回入力する必要があるほか、選択した複数フライトのうち1つが所有しているクレジットカードで支払えないこともあり、そうなると経路全体が使えなくなります。Kiwi.comならば、1つのウェブサイトで簡単に全プロセスを管理できます。
ですが、直面する非常に顕著なリスクとして挙げられるのは、相互提携していない別の航空会社を複数回乗り継ぐフライトを見つけることです。例えば、ある航空機が遅れて、もう一方があなたを待たないなら話になりません。Kiwi.comでチケットを購入するならば、Kiwi.com Guaranteeという独自の機能により、このリスクは回避されます。このようなことが起こった場合、Kiwi.comは代替フライトを見つけたり代金を払い戻したりするでしょう。これは基本的に保険の一形態であり、Kiwi.comの補償対象となっています」と、同社の創設者は言います。
雑学的知識
オリベル・ドロウヒーとそのビジョン：「私が崇拝するのはイーロン・マスクです。彼は、世界を変え、私たち人類を長く支える可能性を持つ素晴らしいものを作っています。ビジネスをすることで、私は何かを変える手段を得たいと思っています。私は、世界規模かどうかは分かりませんが、人類を前進させたいと思っています。」
